徒然なる挽歌

ゲイが苦手なゲイの記憶と記録

フォートナイトについて

初めてフォートナイトに触れたのは、2022年の9月ごろだったと思う。仕事でフォートナイトの記事を書く機会があって、「めんどくせえな」と思いながら嫌々インストールした。

俺はいわゆる「流行りモノ」が大嫌いで、フォトナも「どうせガキやバカな大人向けのゴミゲー」と決めつけていた。オンラインゲームってのが、俺がフォトナに悪印象を抱く主な理由だった。

俺は今まで硬派なオフラインゲームばかりプレイしてきたから、対戦相手がいないと成り立たないオンゲーには抵抗があった。さらに、俺はオンライン社会の堕落と腐敗を肌で感じてきたから、ゲームぐらいオフラインで楽しみたいと思ってたんだよな。

 

初プレイ時は訳が分からず、何もできず敵にやられるばかりだった。本格的なTPSやFPSをプレイしたことがないうえに、当時はトラックボールでプレイしてたから、エイムがまったく合わない。建築以前の問題だよな。

思ったとおり面白くないから、記事のネタが揃ったらすぐに止めるつもりだった。でもなぜかその後もやり続けて、「もっと敵を倒せるようになりたい」と思うようになり、次第にこのゲームにハマっていった。

たぶん、初対面では「タイプじゃない」と感じだけど、惰性で会い続けるうちに魅力に気づいて、いつしか好きになってたみたいなものかな。

逆に初プレイでめちゃくちゃ面白いと感じたゲームでも、しばらくプレイしたらすぐ飽きてしまうってこともあるよね。

 

そんなこんなでフォトナをやり続けたわけだが、初めのうちは建築をする気はまったくなかった。だから、2022年の春ごろに始まったらしい「ゼロビルド」に移行した。

ちなみに俺がフォトナを始めたのはストライカーポンプが消える直前だから、その後のチャプター3シーズン4が初めてフルでプレイしたシーズンってわけ。

初プレイから1か月くらい経ち、ゲームの仕組みも理解してエイムも安定するようになってきた。サーバーをオセアニアに変えてみたら、意外と快適だったからそこに棲みつくようになった。

俺は昔から日本人が大嫌いだから、気が合う西洋人とフォトナの世界でも関わりたいと思ったのが、オセアニアサーバーでプレイし始めた理由だったと思う。

 

初プレイから1か月半ほど経ち、ハロウィンのイベント「フォートナイトメア」の最中に、初めての固定で遊ぶフレンドができた。

そのころの俺はソロでまともに戦えるレベルではなかったから、野良スクワッドを回してキャリーしてもらうことが多かった。

あるとき強くて面白そうなヤツがいたから、フレンドリクエストを送ってみた。彼はすぐに承認して、俺をパーティーに招待してくれた。

彼はオーストラリア人のPSユーザーで、おそらく俺より年上だったと思う。当時の俺より上手くて、キル数も多かった。彼に負けたくないという思いで、そのころからクリエのマップでエイム練習も始めた。

自信がついてソロをやり始めて、すぐにキルムーブである程度は上位に入れるようになった。ショットガンのエイムはまだ下手だったから、スナイパーがメインだったけどね。

初プレイから2か月ほど経った11月のある日、ソロで初めてのビクトリーロイヤルを獲得した。最初からキルムーブで強気に戦い、しかも倒した相手の大半はBOTではなくプレイヤー。

さすがに最後はビビってスナイパーばかり使ってしまったが、それでも初のビクロイという快挙に俺は自信をつけた。オーストラリア人のフレンドとプレイするときも、俺がキャリーすることが増えた。

 

それから俺は建築モードにも手を出すようになった。でも建築はしない、もしくは壁一枚出す程度で、エイムの良さだけで勝負していた。11月のうちに建築ソロでもビクロイを獲得。

チャプター4が始まり、俺のエイムはますます鍛えられた。アジアサーバーで日本人のフレンドができて、俺は早くも「ゼロビルド猛者」として頼られるようになった。

…しかし俺はゼロビルドに飽き始めていた。俺は「難しさ」や「奥深さ」に燃える性格で、その点でゼロビルドにはほとんど楽しみが残されていなかった。

そこで俺は建築に目をつけた。チャプター4シーズン2の途中から建築の練習を始めて、シーズン3からはゼロビルドをいっさいプレイしないようにした。

建築モードはゼロビルドとは比べ物にならないほど難しく、底が見えないほど奥が深い。おそらく将棋や囲碁のようなものだと思う。

 

俺はこれまで勉強はもちろん楽器やプログラミングなど、たいていのことはすぐ出来るようになって、理解力や上達速度が他人より圧倒的に高かった。

本業のライターだって軽い気持ちで始めたけど、すぐに継続案件が取れるようになって、今は大手企業のコラムも作成するほどの一流ライターだからね。

フォートナイトもゼロビルドの上達は圧倒的に速くて、フレンドにも「たった半年しかやってないなんて信じられない」と言われるほどだった。

でも建築はまるで世界が違う。慣れないことの連続で、練習してもなかなか上手くならない。生まれつきの反射神経の良さと、ゼロビルドで培ったエイムの良さで勝てることもあるが、ボックスファイトが下手すぎて話にならない。

練習相手がまったく見つからず、フレンドがエンジョイ勢ばかりなのも辛かった。ガチで練習する気があるフレンドが居なければ、建築の上達はほとんど困難に等しい。

さすがの俺も挫折のようなものを感じて、チャプター4シーズン3からはプレイするより休む期間が長く、飛び飛びでプレイする感じになってしまった。

OGシーズンの途中から2~3か月くらい休んで、今年の2月末にやっと復帰した。だからチャプター5の前のワンタイムイベントは観てないし、C5S1もほとんど知らない。

現時点で建築歴は約1年になるが、しばらく休んで復帰するってのを繰り返してるから、実質的には4~5か月しか建築モードはやってないんだよな。

最後に復帰してからまた建築練習を始めて、今はソロランクでキルムーブをして、ダイヤモンド帯に余裕で行けるくらいのレベルにはなった。まあ今のランクマッチは相当レベル低いけどな…。

 

今のチャプター5シーズン2は、はっきり言ってつまらない。スナイパーやサンダーのバランスがおかしすぎて、建築もクソもない低レベルな環境だから。プロや配信者からの評価もすごく低いよね。俺が今までプレイしたなかで確実に最低のシーズン。

正直なところ、このままだとバトルロイヤルモードは衰退の一途だと思う。運営側もそれが分かっているし、改善する能力もないから、レゴや音ゲーみたいな余計なモードを追加して生き残りを図ってるんだろう。

Epic Gamesは開発力も人材の能力も低い。優秀な人材ばかりなら、アプデのたびにバグを増殖させることはないし、仮にバグが出たとしてもすぐに直す。

ユーザーが望まない余計な改悪ばかりして、肝心のユーザビリティやバグはまったく改善しようとしない。まあ、最近のIT業界はレベルが低いから、どこも同じようなものだけどね。

でもフォートナイトの昔の開発陣、特に建築のシステムを創った連中は天才だと俺は思う。その根幹部分は今のフォトナでも残ってるから、古参勢もクリエマップでなんとか楽しめてるんだよな。

俺もゼロビルドしかやってなかったら、とっくにフォトナなんて忘れ去ってたに違いない。でも建築の奥深さに惚れたから、休みを挟みながらもフォトナとの付き合いを続けてる。

 

まあ、フォートナイトとの出会いと歩みについてはこんな感じかな。仮に今以上に環境がクソになっても、何だかんだでプレイし続けると思う。

フォートナイトについては、これからも気が向いたときに語るつもり。いずれはガチ勢の練習相手を見つけて、一緒に大会に出てみたいな。