徒然なる挽歌

ゲイが苦手なゲイの記憶と記録

東リベにハマった理由と中学時代の思い出

ここ最近『東京リベンジャーズ』について語ることが多いが、そもそもなぜ東リベにこんなにハマったのか考えてみた。

物語やキャラクターがよくできていて、ブロマンスが美しいのも理由のひとつだが、どこか「懐かしさ」を感じるのも大きいと思う。

以前、中学の同級生「S」について少しだけ語ったことがある。俺がある種の憧憬のようなものを抱いていた不良少年だ。

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Sは長身で喧嘩が強くて、ドラケンほどイケメンじゃないけど、雰囲気的にはかなり近かったんだよな。中3のときには180cm超えてて、体格も良かった。

俺とSはたまに話すくらいだったから詳しいことは知らないが、家庭環境が複雑だったらしい。授業はほとんどサボって、たまに教室にいるときは寝てることが多かった。

いわゆる典型的な田舎のヤンキーで、単車で暴走したり他校の生徒と喧嘩したりしてたらしい。もちろん東リベみたいな激しいものではなかったが。

Sは校内で喧嘩することはなく、イジメやカツアゲとも無縁だった。中途半端な奴らとは違う「本物のヤンキー」という感じが、俺は大好きだったのさ。

もっと印象的だったのが、卒業式の日に「特攻服」を着てたことだ。普段から短ラン・ボンタンみたいな「変形学生服」を着てたが、特攻服は格別に魅力的だった。

白い特攻服に刺繍が入っていて、ほんとに東リベに出てくるような特服だった。あんなにカッコいいヤンキーは、人生のなかで彼以外に見たことがない。

 

その後Sがどうなったかは知らない。彼のことは最近までずっと忘れていたが、Sが俺の人生観や創作物の好みに大きな影響を与えたことは間違いない。

東リベが俺の琴線に触れたのは、こういう経験があるおかげで、どこかノスタルジックなものを感じるからなんだろうな。