つい先日「東リベ2期観た」ってブログに書いたけど、どうしても3期が観たくてたまらなかったから、今日一気に観ちゃった。
でも3期が見放題なところを探すのに苦労した。HuluもU-NEXTも有料で、月額料金に加えてレンタル料金が必要。見放題なのは「ディズニープラス」だけだった。
ディズニープラスは月額料金990円だから、ほかのサービスで1話200円でレンタルするのと比べると半額以下。だから、今月いっぱいで解約するつもりでディズニープラスに加入した。
今回も仕事しながら一気に全話観てしまった。ストーリーの大筋は予想どおりで、稀咲の行動原理はヒナタへの歪んだ愛で、タイムリープではなく異常な執着でタケミチに抵抗していた。
前にも書いたように、稀咲が死んだことでマイキーの闇落ちの原因のひとつは解消できた。でも最後のタケミチの不吉な発言にもあったように、これで終わるわけがない。
4期の最初にまた未来に帰るんだろうけど、おそらくマイキーがいつものように闇落ちして、タケミチが過去に戻るって流れだと思う。
結局、稀咲が死んだところでマイキーの心の穴が埋まるわけではなく、今回はエマも死んでるんだから、何かのきっかけで闇落ちする可能性が高い…というか確実だろう。
マイキーの闇落ちを防ぐには、真一郎を生き返らせるのが一番効果的だと思うけど、そんな昔には戻れない。いったいどうやってこの物語に決着をつけるつもりなんだ?
あと語らずにいられないのが、キャラクター同士の関係性。東リベでは、主要キャラはほかの人物と相方もしくは子弟のような、深い関係性を持っていることが多い。
3期ではココとイヌピー、そしてイザナと鶴蝶のコンビがそれに該当する。三ツ谷と八戒も相当なものだったけど、ココとイヌピーにはなんとキスシーンが用意されていた。
当然アニメオリジナルのシーンではなく、原作にもこんな場面があったらしい。まあこれはBLではなくて、イヌピーの姉である赤音を愛していたココが、イヌピーの姿に赤音を重ねてキスしたっていう相当重いシーンなわけで。
赤音が生きている世界線だったら、ココがイヌピーにキスすることはない。劇中でもあったように、ココはイヌピーを赤音の代わりにしてその幻影を追ってたのだから。
この手の男同士のキスシーンって、ヘッセの『デミアン』の最後にシンクレールとデミアンがキスしたのと同じような、ある種の象徴的な描写なんだよね。そんなに珍しいものではない。
でも、メジャーな少年漫画で男同士のキスシーンが出てくるのって、東リベが初めてなんじゃないか?確かナルトでもあったと思うけど、あれはただの事故だったはず。
そもそも東リベはほかの少年漫画と比べて、男同士の距離感の描写が独特な気がするんだけど、もともと作者の作風にそういうところがあるのかな。
「男同士の友情」というとスラムダンクみたいな作品を思い出すんだけど、それら作品とは明らかに違ってて、微妙に少女漫画っぽいところがある気がする。
ブロマンスからBLになるギリギリの段階というか、バナナフィッシュっぽい感じ。まあ危険な男の世界って、同性愛の一歩手前みたいな絆は別に珍しいものではないからね。
そもそも男同士の愛情を「性愛」と結びつける考え方は、女と肉体関係を持つことしか考えていない男特有の、浅はかさや頭の悪さを物語っているわけで。
男同士でもプラトニックな愛情は成立する。「命を預ける」なんて、愛情のない相手に言える言葉ではない。イザナと鶴蝶もそういう関係だったんだよ。
東リベはそういうギリギリの愛情を描くのがほんとに上手い。なおかつ腐女子・腐男子に妄想の余地を与えていることが、東リベがあれほどブレイクした理由のひとつだと思う。
東リベにハマった人は、腐女子・腐男子とか関係なく、バナナフィッシュにもハマるはず。死が身近にある世界やブロマンスという点で共通点が多いから。